ディスタント

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📘の紹介 「ディスタント」の中の『アメリカの風景』

①那覇や大阪や夢の中の風景。それは、目まぐるしく変わる、[動く風景]。過去を語っていくようでいて、会話では今行われているように語られるので「今向き合っているかのように」あるいは「現実に引き戻される」、浮遊した心地にさせられる。

②自分が見た風景だけではなく、動く風景、例えば、父の見た風景も見るように、ぽつりぽつりと語られる。でも止まらない列車のように話は進む。

③1日の中で色々なことをする主人公。当然、ミヤギさんに重ね合わせて読む…、けど、色々と混ぜてあるはず。勝手に「絶望」する。過去への後悔の感覚。「反省」ではない。なぜなら、もう一度行われることは永遠にないから。未来のない、改善しようのないものは反省出来ない。

④だけど、取り返しがつかないことを経てからしか、「そんなこと考えても仕方ない」と自分をなだめすかす技術は培われないし、相手の見る風景を想像する力も伴わないのだろう。大人になって手に入れた技術を、子供の時に使えていたらいいのに。(でも、それなら使わなくてもいいのだ)